大東流合気柔術の歴史




武田惣角先生 堀川泰宗先生 堀川幸道先生


 大東流合気柔術はその名のとおり、合気を主に体系づけられた武術のひとつである。 現在、一般的に呼称される「合気道」の根源であるともいわれている。

 この流派の現出、いわば創立者等に関しては諸説紛々たるところがあるが、 世に大東流の名を最も知らしめたのは稀代の達人と謳われた武田惣角(1860〜1943) の活躍によるところが大きい。 そもそも大東流は会津藩の中で藩外不出の秘密武術として伝承された技である。 大東流は惣角によって世に広められるまで、すなわち廃藩置県以前は ”御留め技 ”として藩内の五百石以上の重臣、奥女中、側近者に限定して秘かに伝承されて いた御式内であった。

 惣角の門人は、当時警察を中心に多くの官吏に及び、その門人帳である「英名録」には著名な 武道家たちの名が列記されている。
その後、門人の中から惣角の許可によって教授代理の資格を 与えられたとされる師範の中の数人が大東流を継承したのである。

 巧妙を究めた高度な技は、その伝承の困難を克服しながら現実に至っているが、伝承の経緯を たどれば、大正五年、惣角の許可によって教授代理となった堀川幸道の直伝を経たのち、 大東流合気柔術六方会として、現在その一派を標傍するものである。


                 【大東流合気柔術 岡本正剛著】から引用

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